『至道難しきことなし 唯だ揀擇を嫌う』 (しどうむずかしきことなし ただけんじゃくをきらう)

【自分らしく生きる】

昔むかしの若い頃は
自分らしさとか、個性とかを求めていた

自分らしい選択
自分らしい働き方
自分らしい考え方

でも本当は何をもって「自分らしい」と言うのか?それすら分からなかったのに(笑)

だけど、人生も少し長く続けて行くと
自然と「自分らしく」なるもので

今では、なんとなく
「自分らしく仕事をして」
「自分らしく人と付き合って」
「自分らしく生きている」気がします。

それは、もしかしたら、無い物ねだりをしなくなったからかもしれません。

無い物ねだりをしないと、今の自分が持っているものに目を向けることになる。

自分が持っているものを知れば、それを活かす事は、そんなに難しい事じゃない。

禅の言葉に

『至道難しきことなし 唯だ揀擇を嫌う』
(しどうむずかしきことなし ただけんじゃくをきらう)

至道とは、悟りに達する道
揀擇とは、選り好みすることだそうです。

悟りの道は難しいことは無いのだけど、選り好みしだすと、難しいことばかりになるという事

人は、選り好みする程いろんなものをもっていないけど選り好みする。

それが「無い物ねだりだ」

今ある物に目を向けて、感謝すると、その活かし方が分かるのではないだろうか?

僕はまだ全然できてないけど(笑)

でも少なくとも「自分らしく」はできるようになってきた気がする。






人気のある禅語

『有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)へ帰る一休み雨ふらばふれ 風ふかば吹け』

『真玉泥中異』しんぎょくでいちゅうにことなり

『八風吹けども動ぜず』 はっぷうふけどもどうぜず

「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」

『好事不如無』こうずもなきにしかず

『山是山水是水』(やまこれやま みずこれみず)

『松樹千年の翠 』(しょうじゅせんねんのみどり)

『花謝樹無影』はなしゃしてきのかげなし

『孤雲本無心』(こうんもとむしん)

『莫妄想』(まくもうぞう)