『八風吹けども動ぜず』 はっぷうふけどもどうぜず

おはようございます。

昔、恐ろしく怖い上司に言われた言葉で今でも覚えている言葉が有ります。

それは
「モチベーションで仕事をするな!」です。

モチベーション=動機付け、あるいは意欲、やる気とも説明されます。

その言葉を聞いた時未熟だった僕は

「つべこべ言わずに成績挙げてこい!」と受け止めてしまいました。

めっちゃ怖い~T_T

でもこの上司、二人で話をしてると、とても優しいところがあって

「成績が挙がっても上がらなくても人間の価値は同じだ」
とも言っていました。

本当はすごく優しい人をだったんです。

「モチベーションで仕事をするな」
の本当の意味は……



禅の言葉にこんな言葉が有ります。

『八風吹けども動ぜず』
はっぷうふけどもどうぜず

八風とは、人心を動揺させる八つの幸不幸の風を指します。

利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽のこと

人は誰でも、褒められたいとか、称賛されたいとか楽したいとか願うものです。

そして実際にそうなれば嬉しいし、さらにやる気にもなるものです。

逆に、けなされたり、苦しめられたり評価されなかったら、やる気も出ないものです。

八風吹けども動ぜずとは、人生生きていればいろんな風か吹く

それは辛い風かもしれないし、幸せな風かもしれない。
いい風かもしれないし悪い風かもしれない

いろんな風が吹くけど、その時たまたまその風が吹いているだけの事

いちいちその風に心を動かされるなかれ、と言う事です。

上司が言いたかったのは

上手く行ったとか、そうで無かったとかいう事に心を動かされるのではなく、自分が納得できる仕事をしなさいと言う事だったんです。

今になって余計に身にしみます。

とはいえ、青空を見れば心が弾むし、曇っていればなんだかね~
凡人ですから(笑)


今日も素敵な1日を

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