『諸行無常』(しょぎょうむじょう)
かなり昔の話
大学の卒業旅行に四国88ヶ所をお参りしました。
いわゆるお遍路ですね。
その道中で、車に乗せてくれた方から言われた言葉で、今でも鮮明に覚えている言葉が幾つかあります。
その一つが
「絶対って言うな、それは嘘に成る」と言う言葉でした。
続けて「この世の中に絶対は無い」と……
その時はなんでかな~って思ってたんですが、今はわかります。
禅の言葉に
『諸行無常』(しょぎょうむじょう)
と言う言葉があります。
永遠に存続するものは何も無いという意味です。
もし、この世の中に永遠に存在し続ける物や事、あるいは感情があるとすれば、それは“絶対”と言うにふさわしいものだと思います。
でもそんなものはないように思います。
物は壊れるし、人間は死んで行くものです
と言うことは、
悪人はずっと悪人なわけではないし
善人もまた、すべての人に善人であり続ける事も無いと思います。
人も物も感情も常に変わり続けるものだと知れば
物事を受け入れる器も広く成るし、いちいちその事に心を悩ませることも無くなると思います。
よく人の事を決めつけてかかる人がいます。
「あいつは絶対出世しないよ」とか(笑)
「あいつは絶対向いてない」とか(笑)
気にすることはない。
この世の中は『諸行無常』
絶対なんて無いんだから
この世の全ては変わり続けている。