『門より入るもの是れ家珍にあらず』(もんよりはいるものこれかちんにあらず)

巷には、「いかにして成功するのか?」
といった本がたくさん売られています。
それだけ、成功というキーワードが意識されているんですね。

30代の方とお話をしていると「成功」という言葉を
よく耳にするようにも感じます。

そういう時期なのかもしれません。

かくいう私も30代の頃は

どうやって成功するのか?
何をしてはいけないのか?
すぐに効果の出る方法は何か?

そんなことを求めていました。

だから、色々なセミナーに誘われては参加していました。

でも、どんな高価なセミナーを受けても
どんなに成功した人の話を聞いても

私にとっての答え(成功)につながるセミナーはありませんでした。



禅の言葉にこんな言葉があります。

『門より入るもの是れ家珍にあらず』(もんよりはいるものこれかちんにあらず)

門とは、目、耳、鼻、口、肌、意識の六つを指します。家珍とは自分の宝の事。

門から入ってきたもの、すなわち人から聞いたことや教えてもらったことは、借りた ものでしかなくそのままでは自分のものには出来ないと言う意味です。

セミナーはきっかけですから、そこで学んだことをしっかりと実践することで自分の宝にしなければなりません

私は、答えは誰かが知っていて、セミナーに出ればその答えを教えてくれるものだと思ってたんですね。

私が答えを求めて受けたセミナーは家珍にはなりませんでした。

そもそもセミナーと言うものを勘違いしていたんです。
答えを教えてくれる場所じゃない。

最近はほとんどセミナーには行きません。


答えは、自分の心の中にしか無いと思うのです。

人気のある禅語

『有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)へ帰る一休み雨ふらばふれ 風ふかば吹け』

『真玉泥中異』しんぎょくでいちゅうにことなり

「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」

雨洗風磨(うせんふうま)

『山是山水是水』(やまこれやま みずこれみず)

『回向返照』(えこうへんしょう)

『八風吹けども動ぜず』 はっぷうふけどもどうぜず

『孤雲本無心』(こうんもとむしん)

『花謝樹無影』はなしゃしてきのかげなし

『おさな子がしだいしだいに知恵づきて 仏に遠くなるぞ悲しき』