『魚行水濁鳥飛毛落』(うおゆけばみずにごりとりとべばけおつ)

「憂鬱な一日」

随分前の話ですが

何をやっても気分が乗らないという日がありました。

何かあったというわけでもないんですけど
年に12回程度そんな時があるんです。

ちょうどその日もそうでした。

そんな時に、前から1人の女性が、笑を噛み殺しながら嬉しそうに歩いてきたんです。

「あの人、よっぽどいいことがあったんだな」って思うと、少し楽しくなってきだんです。

そしたら、ひとりでに笑顔が溢れてきました。


笑顔になると、さっきまでの憂鬱感が消えはじめました。

人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになるといいますが、本当にそうですね。

笑顔でいてもそうでなくても
自分の行動が、人に影響を与えてしまうのだから、僕も笑顔でいよう!

僕の笑顔もきっと誰かの役に立ってるだろう。
そんなふうに思いました。

禅の言葉に

『魚行水濁鳥飛毛落』(うおゆけばみずにごりとりとべばけおつ)

どんな澄んだ水でも、魚が泳げば水は濁るし、鳥が飛べば毛が落ちる。

人が生きて行けば、どれだけ気をつけていても、その痕跡が残るって言うことだそうです。

生きていれば、どんなに気を使っていても、誰かの心に跡を付ける事もある。

良くも悪くも、跡が付く


今日はいつもより、笑顔でいようと思います。

人気のある禅語

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『真玉泥中異』しんぎょくでいちゅうにことなり

『八風吹けども動ぜず』 はっぷうふけどもどうぜず

「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」

『好事不如無』こうずもなきにしかず

『山是山水是水』(やまこれやま みずこれみず)

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