『魚行水濁鳥飛毛落』(うおゆけばみずにごりとりとべばけおつ)
「憂鬱な一日」
随分前の話ですが
何をやっても気分が乗らないという日がありました。
何かあったというわけでもないんですけど
年に1・2回程度そんな時があるんです。
ちょうどその日もそうでした。
そんな時に、前から1人の女性が、笑を噛み殺しながら嬉しそうに歩いてきたんです。
「あの人、よっぽどいいことがあったんだな」って思うと、少し楽しくなってきだんです。
そしたら、ひとりでに笑顔が溢れてきました。
笑顔になると、さっきまでの憂鬱感が消えはじめました。
人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになるといいますが、本当にそうですね。
笑顔でいてもそうでなくても
自分の行動が、人に影響を与えてしまうのだから、僕も笑顔でいよう!
僕の笑顔もきっと誰かの役に立ってるだろう。
そんなふうに思いました。
禅の言葉に
『魚行水濁鳥飛毛落』(うおゆけばみずにごりとりとべばけおつ)
どんな澄んだ水でも、魚が泳げば水は濁るし、鳥が飛べば毛が落ちる。
人が生きて行けば、どれだけ気をつけていても、その痕跡が残るって言うことだそうです。
生きていれば、どんなに気を使っていても、誰かの心に跡を付ける事もある。
良くも悪くも、跡が付く
今日はいつもより、笑顔でいようと思います。