『忘筌』(ぼうせん)

僕は釣りが好きです。
大きい魚を釣り上げたときの感動が忘れられないまま
釣りのとりこになりました(笑)


しかし最近困っているのが、道具です。
だんだん良いものが欲しくなる。
道具に凝ると切りがありません


どんな趣味も同じようなところがあるのではないでしょうか


禅の言葉に

『忘筌』(ぼうせん)と読みます。

筌とは魚を捕る道具です。
魚を釣ったら道具のことは忘れなさいと言う意味です。

人は、得てして目的と手段を間違えてしまいます。

と言うのは、目的の為の手段なのに
いつの間にか手段そのものが目的になってしまう


仏教においての経典は、釈迦の教えを学ぶための手段の一つ
「悟りを開けば、その経典すら忘れてしまいなさい」
というのが釈迦の教えです。

僕の場合、魚を釣りたいから道具があるのですが、道具を手入れしたり、揃えたりする事ばかりに時間やお金をかけています。

ちなみに僕か今まで釣り上げた大物は全て3000円の竿

でも、何万円もする竿も持ってます。

挙げ句の果てに、釣れなくてもこの高価な竿を持って海に立っているだけで満足しちゃってます。



『高価な竿を持ったとて、魚は釣れない』

人気のある禅語

『有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)へ帰る一休み雨ふらばふれ 風ふかば吹け』

『真玉泥中異』しんぎょくでいちゅうにことなり

雨洗風磨(うせんふうま)

「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」

『鏡分金殿燭』(かがみはきんでんのしょくをわかつ)

『おさな子がしだいしだいに知恵づきて 仏に遠くなるぞ悲しき』

『孤雲本無心』(こうんもとむしん)

『一大事は今日只今の心なり(いちだいじはきょうただいまのこころなり)

『鉄樹花開二月春』てつじゅはなひらくにがつのはる

『回向返照』(えこうへんしょう)