『巡照板』(じゅんしょうばん)

私の住んでいる京田辺市は、一休寺(酬恩庵)があることで有名ですが、少し足を伸ばすと

隠元禅師開基『黄檗宗大本山萬福寺』があります。
私も、何度か足を運んだことがります。

ちなみに、あのいんげん豆を日本に伝えた方だそうです
ちなみに、木魚も隠元禅師が日本に伝えたそうです。

仏教そのものが中国から伝わったものですし、仏教とともにいろんな文化も伝わったんですね。

そんな萬福寺で興味を惹かれたのが



『巡照板』(じゅんしょうばん)

この板を叩いて雲水(修行僧)たちに時間を伝えます
『巡照板』には下記の文字が書いてあり(写真は消えかかっていますが)雲水はこの言葉を唱えながら叩くのだそうです。

謹白大衆
生死事大
無情迅速
各宜醒覚
慎勿放逸

なんの意味かというと

謹んで大衆(修行者)に申し上ぐ。
生死は事大にして、
無常は迅速なり。
各々、覚醒して、無為に、時を過ごさぬように。

【周峰(shuhou)要約】
皆さんにお伝えします。
人間の生きる死ぬはもっとも重大な事です。
同時に時間は刻一刻と過ぎて行き、命も同じ様に過ぎて行く
だからか、この事に気づいたならば、一刻も無駄に生きてはいけない

という事

これは、決して修行僧の為だけの言葉では無いです。


この言葉、忘れないようにしたいですね。

人気のある禅語

『有漏路(うろじ)より無漏路(むろじ)へ帰る一休み雨ふらばふれ 風ふかば吹け』

『真玉泥中異』しんぎょくでいちゅうにことなり

雨洗風磨(うせんふうま)

「心こそ 心迷わす心なれ 心に心 心許すな」

『孤雲本無心』(こうんもとむしん)

『おさな子がしだいしだいに知恵づきて 仏に遠くなるぞ悲しき』

『好事不如無』こうずもなきにしかず

『長者長法身、短者短法身』(ちょうじゃちょうほっしん、たんじゃたんほっしん)

『八風吹けども動ぜず』 はっぷうふけどもどうぜず

わが心秋月に似たり 碧潭(へきたん)清くして皎潔(こうけつ)たり 物の比倫に堪うるなし、われをして如何が説かしめん